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梨の品種

(栽培している数が多いもの順です。)

新高(にいたか)【ニホンナシ】

親品種 :天の川、今村秋

来 歴 :東京府立園芸学校玉川果樹園において、大正4年に菊池秋雄氏によって作り出され、昭和2年に命名、公表された。
名称は、当時は星ヶ浦とされていたが、両親の原産地(天の川〜新潟県、今村秋〜高知県)から一字ずつとって新高と改名された。

果実特性:果実は大果となり豊産性。果形は円形で果皮は黄褐色、果面はなめらか。果肉は多汁で軟らかく、肉質は良好。酸味少、渋み、香気はない。果実の成熟期は晩生。

豊水(ほうすい)【ニホンナシ】

親品種 :リー14(菊水×八雲)×八雲の実生から出たとされるが、不詳

来 歴 :昭和29年に農林省園芸試験場で選抜され、昭和47年8月に命名、発表された。

果実特性:果形は円形で、若木では条溝が認められる。成熟すると果皮が赤褐色になる。果肉は白色で柔軟、多汁、酸味やや多、味は濃厚で渋みや香気はない。一斉に成熟するため収穫期は短い。中生。

幸水(こうすい)【ニホンナシ】

親品種 :菊水×早生幸蔵

来 歴 :昭和16年に農林省園芸試験場において育成され、昭和34年に親品種の名を一文字ずつとって、幸水と命名、発表された。

果実特性:果形は円、楕円でわずかに条溝が見られることもある。果肉は白色、肉質は緻密で、多汁、甘味が強、酸味と渋みはほとんど無く、成熟が進むにつれ特有の香気が強く感じられるようになる。早生。貯蔵は7日前後(早生では長い方)。
愛宕(あたご)【ニホンナシ】

親品種 :二十世紀×今村秋(自然交配)

来 歴 :大正4年ころ、発見され、採取された。

果実特性:果形は円形、大果となる。肉質は緻密で水分多い。収穫後の追熟でさらに甘くやわらかくなる。収穫期は11〜12月。

莢陽慈梨(らいやんつーりー・ツーリー)【チュウゴクナシ】

来 歴 :中国山東省莢陽県の原産とされ、中国では古くから有名な品種。1912年に恩田鉄弥氏によって農林省園芸試験場に導入された。日本では単にツーリーと呼ぶのが普通。

果実特性:果形は紡錘形で、収穫期の果皮はやや薄い緑色だが、貯蔵中に黄緑色になる。果面にはわずかに凹凸があり、果点は大きく目立つ。果肉は白色で軟らかく、多汁で、甘味も鴨梨より高く、独特の香気を有し、酸味は少ない。果実の成熟期は晩生。
愛甘水(あいかんすい)【ニホンナシ】

親品種 :長寿×多摩

来 歴:昭和55年、猪飼孝志氏により交配された。

果実特性:果形は扁円、大きさ300〜350グラム。甘みが強く、酸味が少ない。果汁は多い。
香梨(かおり)【ニホンナシ】青梨

親品種 :新興×幸水

来 歴 :茨城県の農業試験場で、昭和30年代に交配された。

果実特性:大果で平均850〜900グラムとなる。名の通り独特の芳香がある。青梨。水分が多くシャリシャリとした歯ごたえ。糖度は高い。自家受粉しない。栽培は難しい。

鴨梨(やーりー)【チュウゴクナシ】

来 歴 :中国河北省定県の原産とされる。果実の梗あ部の形が常に細長くなり一見鴨の頭のような形状を呈することから、鴨梨という名称で呼ばれるようになったとされている。日本には明治初期に勧業寮を通じて導入された。

果実特性:果形には特徴があり、一見鴨の頭のような形をしている。果皮は淡緑色で、果点も小さい。完熟果、貯蔵後の果実は淡黄色。果肉は白色で軟らかいが石細胞を感じる。多汁で甘味はやや少なく、特有の香気を有し、酸味は少ない。収穫後貯蔵中に香気が強くなり、果皮の黄色化も進んで品質が多少向上する。果実は低温障害が発生しやすい。

晩三吉(おくさんきち)【ニホンナシ】

来 歴 :1840〜1850年頃、新潟県中浦原群両川村で早生三吉の実生から生じ、萩川村嶋倉重平の庭に原木があったとする説と、明治23年前後に沼重町井筒屋が所有していたものを嶋倉重平が手に入れたとする説がある。明治中期に新潟で普及し、1900年代に入り、晩生の優良品種として全国に広まった。

果実特性:果実は緑褐色から黄褐色の赤梨で、果形は尖円形、果実重は極めて大。肉質は晩生品種の中では比較的緻密で軟らかく、果汁が多いが、糖度はニホンナシの中では低い。果実の成熟期は晩生。

参考文献:新編 原色果物図説 (養賢堂、1996)

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